「痩せなさい」と言われたら?関節の負担をスルッと減らすシンプルな話
病院で「まずは痩せなさい」と言われた、とよくお話を聞きます。
実は以前の私なら、「どんな痛みでも、整体の技術で良くしてみせる!」と意気込んでいました。でも、24年間たくさんの方の身体を診てきて、考え方が少し変わったんです。
「外側からの施術だけで100点を狙わなくても、体重をコントロールして根本的な負担を減らす。そういうシンプルな考え方も、すごく大切だな」と。
この記事は「絶対に痩せなきゃダメ!」という厳しいお話ではありません。
体重という「重さ」が関節にどんな影響を与えているのか、スッと読めるお話です。
1. 1kgの豚肉と、5kgのお米
歩く時や階段を上る時、膝には「体重の約5倍」の負担がかかっています。つまり、体重が1kg変われば、膝への負担は「5kg」も変わるんです。
スーパーで売っている「1kgの豚肉のブロック」。あれが身体から減るだけで、膝から「5kgのお米の袋」をひとつ降ろしたのと同じくらい負担が軽くなります。
逆に言えば、1kg太るたびに、お米の袋を膝にドスンとぶつけながら歩いているようなものなのです。
2. もし「8kg」の負担が減ったら?
想像してみてください。もし無理のない範囲で「8kg」体重が落ちたとしたら。
計算上、階段を上る時の膝の負担はなんと「40kg」も減ります。小学校高学年の子ども一人分です。今までその重さの子どもをおんぶして生活していたようなものですから、それがフッと消えたら……。
「あれ? 階段がスイスイ上れる!」「足が勝手に前に出る!」と、見違えるほど身体が軽くなるのを実感できるはずです。また、お腹の重みが減れば姿勢の崩れが直り、特定の筋肉が引っ張られて起きる「関節の負担増」も防ぐことができます。
まとめ:自分の身体をずっと使い続けるために
現代は「人工関節」という素晴らしい選択肢もありますが、多くの方の本当の願いは「できるなら、ずっと自分の身体を使い続けたい」ではないでしょうか。生まれ持った自分の組織に勝るものはありません。
厳しい食事制限で自分を追い込む必要はありません。
身体の余分な負担を減らす「メリ」の部分と、必要な栄養を摂って正しく動く「ハリ」の部分。この「自分なりのメリとハリ」をつけていくことが、一生モノの資産である身体を守る、とても効果的なメンテナンスになります。
いつまでも自分の足でスタスタと、行きたい場所へ行ける。その未来を作るためのヒントになれば嬉しいです。
【次回予告】なぜダイエットに「運動」をオススメしないのか?
体重を落とそう!と決心した時、多くの方が「まずはウォーキングだ」「ジムに行こう」と考えがちです。しかし、実は関節の負担を考えると、ダイエットの初期に「運動」を頑張ることはオススメしていません。
次回は、その意外な理由と、身体に負担をかけずに軽くしていくための「正しい順序」についてお話しします。お楽しみに!